2017年2月15日水曜日

香港の基板屋Fusion PCBとのトラブル

基板製造を、香港のFusion PCBに依頼しているのですが、ちょっとゴタゴタがあったのでメモっておきます。

単刀直入にいうと、「Fusionに登録しているアカウントが二つに分離」するという珍妙な現象によって今回の結果となったことまではわかりました。

ポイントとして
「ユーザー登録情報(宛名、住所、メールアドレス)がペイパルに登録したものに書き換わっていた」ことと、僕が気持ち悪がって「注文前にユーザー登録情報を変更」した点が挙げられます。


 …


ことの発端はPCBを注文した2月1日。25x55mm 2層の基板2種類の製造を依頼しました。
ちょうど香港が春節なこともあって、返答が返ってきたのが2月5日。
 内容は「添付されたガーバーのzipが壊れてて開けないか注文履歴ページから再アップしてほしい」というものでした。システムからではなく、明らかに人が書いているメールでした。
変更(元のアドレスに戻)したばかりのアカウントにログインして確認するも、履歴にはそれらしいものは見当たりません。
急ぎの連絡であればシステムにはまだ反映されていないかもしれない。それなら焦る必要もありません。一晩寝てみてそれで返答がなければもう一度連絡しようと思っていると、翌日6日の朝5時ごろにFusionのオンラインシステムから「製造を開始した」とのメールが送られてきました。


うまくいっているようなら一安心。
だいたい5営業日くらいで発送されるので1週間くらい放置していたのですが、どうやら様子がおかしい。

待てど暮らせど注文履歴ページにも反映はないし、そろそろ発送されてもいい頃なのに何の連絡もありません。念のため、Fusionのサポートにメールを投げてみることにしました。

び「〇〇〇〇って注文番号のやつなんだけど、履歴ページに何も情報出てこないし、この前は”製造開始した”ってメール送られてきたんだけど、うまく進んでるの?」

と送ってみると、これに対してSeeedの対応が

F「システムの不具合でご迷惑をおかけして申し訳ありません。注文履歴ページから再アップロードしてください」

という内容でした。
何故か「履歴ページに情報がない」という事柄に関しては触れられず、5日に送られてきたメールと同じ内容の文章が続きます。注文履歴は相変わらず変化なし。で、もう一日確認しても当然のごとくやっぱり何も変わらない。
埒があかないので

び「やっぱり何も表示されないよ。メールで添付して送っていい?」 

という交渉メールを投げてみると、幾分くだけた文章(please が plz とかになってて、向こうがイライラしだしてるのが分かる)で

F「私たちはこっちで確認済みなので、このメールアドレスのアカウントにログインしてください」


と明示的な指示が来ます。

指示されているメールアドレスといつも使ってるアカウントのアドレスが異なっていたので、ここでようやくアカウントが二つに分かれていることに気づきます。指示されたメールアドレスで改めてログインすると、確かにこの件注文履歴が1つだけありました。再アップロード処理を済ませ、サポートにとりあえず謝罪とアップロードした旨のメールを送り、現在に至ります。


対応してから今日で2日ほど経ちましたが、製造が進展している様子はありません。




事の顛末はざっとこんな感じなのですが、僕は前から使っていたメールアドレスのアカウントのほうを確認していて、Fusionのほうはペイパルの情報から作られたもう一つのアカウントを確認しているのだから、一致するはずがありません。(誰だってアカウントが勝手に二つに分離してるなんて気づきゃしねえよ…)

どのようなタイミングでアカウントが分離したのかはわかりません。少なくとも昨年の10月までは従来のアカウントで注文できていたので、それ以降にオンラインシステムの更新か何かが入って仕様が変わったものと思われます。その際にペイパルのユーザー情報とFusionで持っているユーザー情報をすり合わせた結果、相違が生じてアカウントが分離した、と僕は考えています。

PCB注文前にユーザー情報を変更したことによって注文情報に不整合が生じたにしても、それは不整合が生じるようなオンラインシステムを運営している側の問題となるし、それが仕様としてどうにもならないなら、反映されるまで注文できないようにするとかの対策が講じられていなければなりません。
正直、ペイパルの情報とすり合わせる旨の連絡もなければ、システム更新の連絡もないのですから、よもやそんな風になっているとは想像もつかないでしょう。、
あと、ペイパルに登録した情報を何の断りもなく利用してしまっているのはコンプライアンス的に大丈夫なのか疑問です。


確かにFusionは趣味で使うには十分の品質の基板を格安で作ってくれるので気に入っていたのですが、やはりこういうことがあると残念でなりません。
今回は割引期間に注文しているので、仮に製造をほっぽり出されても痛くはない金額ではありますが、今後の対応が悪ければ、ほかの業者に切り替えることも考えなければなりません。

2017年2月1日水曜日

イベントが終わって きぐファン2データ公開

初めて自前のサークルを出した新春けもけっと、無事おわりました。
お蔭様できぐファンは完売いたいしました。ご購入いただきましてありがとうございました。
また、ブースに遊びに来ていただきましてありがとうございました!3Dプリントしたフィギュアに興味を持ってくれた方もいて嬉しかった…!


初めての自前サークル参加だったのと、需要がどうあるのか不明瞭だったこともあって、きぐファン2の製造台数を極端に絞って販売する予定でいました。
が、実際には予想に反して、「今回の製造分、需要に対して少なすぎ…」ってくらいの大きな反響をいただいて。 いやー本当にびっくりしました。
お一人で複数台ご希望の方もいらっしゃいましたが、やむなく一人一セットという販売数制限を設けさせていただきました…。ご希望に添えずすみません。

 次はもう少し多めに製造して持っていきます。



■きぐファン2の製造資料

3Dプリントできる部品のSTLファイル、回路図面のPDF、部品リストと、販売時に添付したマニュアルをDropboxにアップロードしましたので、修理や改造などで必要な方はご活用ください。
ダウンロードはこちら




■写真とか



















■これからについて

ケーブルの長さ調整やメンテナンスがしにくいのに製造コストが割とかかるのと、
ブラケットが硬いプラスチックでなくてもいいな~って思ってるので、その辺を新しくしつつ、
5月のイベントに向けて、現行バージョンのきぐファン2と、新しい構想のきぐファン3を作ってみようと思います。




さて、12月に試作してたBluetoothキーボードの基板を発注かけたので、しばらくはきぐるみ製作のほうに時間を割こうかな。基板の業者さん旧正月でお休みだしね。